強力なパワーを持つエンジン式草刈機ですが、作業中に突然枯草が燃え出したり、機械から出火したりする火災事故が報告されています。主な原因は、高温になったマフラー(排気管)や、本体に詰まった草屑です。本記事では、エンジン草刈機の火災原因と、重大事故を防ぐための対策・メンテナンス方法を解説します。
草刈り作業中にエンジン草刈機から火災が発生するトラブルには、いくつかの共通した原因が存在します。ここでは、引火の引き金となるマフラー熱や草詰まりなど、出火の主な原因について詳しく解説します。
乗用型草刈機や自走式草刈機などで枯れ草が厚く溜まっている場所を通過した際、非常に高温になったマフラー(排気管)の熱が直接伝わり、発火してしまう事例が報告されています。エンジンやマフラー周辺は常に火種になりやすい状態であり、乾燥したワラくずや枯草などが触れると、あっという間に燃え広がる危険性があります。
参照元:農研機構(https://www.naro.go.jp/org/iam/anzenweb/column/h27/9.html)
機体の冷却ファン周辺に刈り取った草やゴミが詰まると、エンジンが正常に冷却されなくなります。その結果、エンジンが異常過熱を起こし、排気管内で未燃焼ガスが燃える「アフターファイヤ現象」が発生して出火に至るケースがあります。機械内部の草詰まりは、深刻な車両火災の直接的な原因となります。
参照元:消防庁(https://www.fdma.go.jp/pressrelease/houdou/items/250905_soumu_01.pdf)
肩掛け式の刈払機(草刈機)特有の火災原因として、刈刃に絡まった草を取り除く際の手順ミスが挙げられます。エンジンをかけたまま刈払機の先端を持ち上げると、本体後部にあるマフラーの排気口が地面の枯れ草などの可燃物に近づいてしまいます。このとき、排気熱によって枯草が発火し、火災を引き起こす事故が起きています。
重大な火災事故を防ぐためには、作業中のちょっとした心がけとルール作りが不可欠です。ここでは、草刈機を不安なく使用するための必須対策について解説します。
火災を未然に防ぐためには、作業を始める前に、エンジン周辺やマフラーなど高温になりやすい部分に堆積した草屑を取り除くことが重要です。また、長時間の草刈り作業ではどうしても機体に草が堆積しやすくなるため、休憩時などを利用して高温部に草が溜まっていないか確認し、こまめに清掃する習慣をつけましょう。
刈払機で刃と飛散防止カバーの間に詰まった草を取り除く時や、機械の点検を行う際は、横着せずに「必ずエンジンを停止してから」行うルールを徹底してください。これにより、マフラーが地面の枯草に近づくのを防げるだけでなく、不意に刃が回転して手や指に大怪我を負う接触事故も同時に防ぐことができます。
どんなに気をつけて清掃や点検を行っていても、乾燥した自然相手の作業環境において出火する可能性はゼロではありません。万が一火災が発生してしまった場合に備えて、作業現場には常に初期消火用の「消火器」を準備しておくことが推奨されています。初期段階で火を消し止められれば、被害を抑えることが可能です。
参照元:農研機構(https://www.naro.go.jp/org/iam/anzenweb/column/h27/9.html)
エンジン式草刈機は、マフラーの高温熱や、本体に堆積した草屑によるエンジン過熱が重大な火災を引き起こす原因となります。事故を防ぐためには、使用前や作業中のこまめな草詰まりの清掃と、トラブル時のエンジン停止ルールの徹底が不可欠です。万が一に備えた消火器の準備も行い、安全第一の作業環境作りを心がけてください。
参照元:農研機構(https://www.naro.go.jp/org/iam/anzenweb/column/h27/9.html)
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