エンジン刈払機は、広い庭や農地の草刈りに欠かせない道具です。しかし、高速回転する刈刃を扱うため、正しい知識がなければ思わぬ事故につながるおそれがあります。この記事では、使用前の準備からエンジンの始動方法、作業時の注意点、メンテナンスまでを一通り解説します。
エンジン刈払機を使うには、刈刃や飛散防護カバーの正しい組み立てと、燃料の準備が欠かせません。
使用前に刈刃のひび割れや変形がないことを確認します。刈刃の丸穴を刃受け金具の凸部に合わせて取り付け、締め付け後に手で回してガタつきや楕円回転がないか点検してください。飛散防護カバーは所定の位置にしっかり固定します。あわせて、肩掛けバンドの長さを体格に合わせて調整し、緊急時にすぐ外せるよう離脱装置の動作確認も行いましょう。
2サイクルエンジンには、無鉛ガソリンと2サイクル専用オイルを25:1〜50:1の割合で混ぜた混合燃料※を使用します。必ず別容器でよく混合してからタンクに注入してください。ガソリンだけで運転するとエンジンが焼き付くおそれがあります。給油時は火気厳禁とし、1回の作業で使い切れる量だけ作りましょう。長期保管する場合は、タンクから燃料を抜き取ってください。
※参照元:草刈り機の燃料に関する知識 見分け方や買い方などを説明します! | 農業辞典 | 育てるマガジン | 株式会社オーレック [OREC CO.,LTD.] 草刈機・管理機・耕うん機・運搬車の製造販売(https://www.orec.co.jp/magazine/316/)
始動前に、半径15m以内に人や動物がいないことを確認し、可燃物のない風通しの良い場所で作業を始めてください。換気の悪い屋内での始動は、排気ガスによる中毒のおそれがあるため避けましょう。
始動手順は、プライマポンプを7〜10回押し、チョークを閉じてからリコイルスタータのロープを引きます。3回程度引いてもかからない場合は、チョークを開にして再度ロープを引いてください。停止時は、スロットルレバーをアイドル位置に戻し、ストップスイッチを停止位置にします。
作業中は常に半径15m以内に人を近づけないようにし、正しい姿勢を保ちましょう。刈刃を膝より高く持ち上げず、草が刈刃に巻き付いた場合は必ずエンジンを停止してから取り除きます。
チップソーなどの金属製刈刃を使用中、刈刃の先端右側が樹木や硬い地面に接触すると、作業者の右側に向かって跳ね返る「キックバック」が発生することがあります。刈払機を体の右側にして作業すると、万が一キックバックが起きた際に刈刃が体に接触するリスクを下げられます。雑草に隠れた切り株や石にも十分注意してください。
刈刃(チップソー)は右から左に振り、刈刃直径の約1/3の部分で刈ると効率的です。刈幅は1.5m程度を目安にし、草の硬さに応じて回転数を調整します。ナイロンコードの場合は左から右に振ると、切りくずが体から遠ざかります。スロットル2/3以上の高速回転が必要で、コード長は15〜17cmが適切です。ナイロンコード使用時は専用の飛散防護カバーを装着してください。
エンジン停止後、機体が冷えてから巻き付いた草を除去し、刈刃のチップ飛び・ひび割れ・欠け・摩耗を点検します。クリーナーエレメントや燃料フィルターの清掃、ギヤケースへのグリース補充も定期的に行いましょう。長期保管時は燃料を抜き取り、空運転で気化器内の燃料も使い切ってから、湿気のない場所で保管してください。
エンジン刈払機を使いこなすには、正しい準備・操作・メンテナンスの3つが欠かせません。一方で、手作業の草刈りには身体的な負担や事故のリスクも伴います。広い敷地や頻繁な草刈りが必要な場合は、ロボット草刈機の導入も選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。
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